フォトスタイリスト海野美規です。
庭摘みの花をナチュラルにシンプルにアレンジしています。
庭摘みの花は、
茎が短かったり、曲がっていたり、虫食いの葉っぱが付いていたり、
自然に自由気ままに育っています。
そんな不揃いな花は、身近にある器にポンと入れただけでも、
なんだかとても優しい風合いのアレンジになるんです。
小さな素朴な花生けですが、魅力がいっぱい。
庭摘みの花を生けるスタイル、ご一緒に愉しみませんか。
まずは、ビオラとパンジーのアレンジを6つご紹介します。
寒い冬の庭は、
ひっそりとしてちょっと寂しげです。
でも、土の中では、チューリップやヒアシンスなどの球根が、
早く春にならないかと着々と準備を整えているところ。
そして地上では、ビオラが寒さに負けず元気に咲いています。
ビオラ、パンジーは、
地植えでも鉢植えでも、どちらでもよく育ちます。
色や咲き方のバリエーションが豊富で、
切り花にしても長持ちします。
寒いこの時期は、
まだ摘むほどたくさんはなく、
せっかく咲いているところをカットするのは忍びないので・・・ちょっとだけ。
ほんの数本カットさせてもらいます。
寒さに首をすくめたような短い茎は、
いつもよりさらに生けにくいのですが、
この時季だけの、
ビオラの極小アレンジはとてもかわいらしく仕上がります。
ビオラが主役の小さなアレンジは、
おやつのテーブルに一足早く春が来たようで、
ほっと温かい気持ちになります。
1.珈琲の空き缶にいろいろなタイプのビオラとパンジー
小輪のビオラと少し大きめのパンジーを合わせました。
多色にして賑やかに。
ちょうど絹さやエンドウも実っていたので、
アクセントに入れました。
コーヒーの入っていた缶の中にカップを入れて、
水を張って生けてあります。
チョコレート色の缶は、カラフルな花とも相性が良く、
引き締まって見えます。
2.ミルク色のビオラと木瓜
優しいミルク色のビオラと、
サーモンピンクの木瓜(ぼけ)の枝を合わせました。
オレンジのビオラも少し入れて、
明るく元気が出るような組み合わせにしました。
しろくまの絵柄入りのデミタスカップは、
6mと程よい深さで、
ビオラの花首を掛けるのに使い勝手が良いです。
花首をカップの縁に掛けるように入れていきます。
木瓜のような枝物を1~2本加えると、
力強い印象になります。
3.紫色のビオラ・うさぎの家族
小輪のビオラの、うさぎの家族という品種です。
長い大きなミミに丸いほっぺと口。
まさにうさぎの顔のようなかわいい花です。
ジャム瓶の蓋の溝に合わせて麻紐を巻いて、
ビオラを生けてあります。
4、うさぎの家族とグラスバニーテール
グラスバニーテールを合わせて生けてあります。
グラスバニーテールは薄いグリーン。
ふわふわしていて早春のこの時期のイメージにぴったりです。
フラワーショップで2本購入しました。
苗もあります。
鉢植えのグラスバニーテールもとても可愛いです。
浅いガラスの器に、
ラフに入れてあるだけです。
5、春の白い花トリオ
白いビオラ、デイジー、ネモフィラ、
それぞれ1輪ずつ。
一番小さなサイズのココット皿に入れてあります。
6、大輪のピンクのパンジー
大輪のパンジーだったら、1輪でも十分です。
蕾つきの茎をカットしました。
水につかるところの葉は取り除いておきます。
最小サイズのジャム瓶に入れました。
ご紹介した花生けに使った器は、
どれもキッチンにありそうな身近なものです。
小さなジャム瓶やココット皿などを取っておくと、
小さな花、短い茎の花、少ない本数の、小さな花生けに重宝します。
Blog:あんGARDEN スローな花暮らし
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