フラワーデザイナーのはぎわらりえこです。
お花屋さんで買える四季の花を、自宅で楽しむ方法をお伝えします。各地で雪の便りが聞こえる季節ですが、
花市場は一足早く春真っ盛りです。
花屋さんで定番の花の中から、今回は「スイートピー」を。
皆さんに春をお届けしたいと思います。
フリルのフォルムが可憐なスイートピー
【スイートピー Sweet Pea】
(今回は1年草の品種を掲載。宿根草も有)
マメ科 スイートピー属
【花の色】
白・クリーム・黄・薄オレンジ・ピンク・グリーン
【出回り時期】
11月~4月 (一番の旬は2月、3月)
【花言葉】
門出・繊細・優美
【スイートピーのおすすめ飾り方】
ガラスの花びんに挿すのがおすすめ。
あえてまっすぐな茎を見せて同じ種類の花を数本まとめて飾ります。
足元を見せることで、フリルの花びらの軽やかさが強調されます。
【花屋さんでのスイートピーの選び方】
一番上の花がつぼみのもの、つぼみに近いものを選びましょう。
【スイートピーの扱い方、アレンジのヒント】
・薄くて柔らかい花びらを優しくふんわりとあしらうこと。
・縦に花がついているので、下の方の花をつぶさないように。
・一番下から順番に花が傷んでくるので、花びらが透けてみえる
ようになってきたら花だけをつまんで取り除きましょう。
【スイートピーと一緒に買いたい花】
スイートピーを主役にしたいとき ほかの花を合わせるとしたら・・・
おすすめなのは、小さめの花。
スイートピーの薄く軽い花びらの雰囲気を活かすなら、
小花であまりあまり厚みのない品種、繊細なイメージの
花が良さそうです。
例えばこちらはいかがでしょう。
【マトリカリア・Matoricary】
キク科 タナセツム属
【花の色】
白・黄・ピンク・グリーン
ハーブのカモミールに似た花形。
花と葉がキクのような香りがします。
小さな花の組み合わせると、スイトピーのフリルがより華やかになりますね。
スイトピーは可憐な花なので、
ラナンキュラスのような大きな花と合わせると
大きい花に主役の座を奪われてしまうのです。
【エピソード】
松田聖子さんの代表曲「赤いスイートピー」のリリースは、
1982年1月21日でした。でもその当時赤いスイートピーは存在して
いませんでした。
曲の中のイメージだったのですよね。
でも、この曲のヒットのおかげと技術の進歩で
品種改良に拍車がかかったのだそう!
今ではとても鮮やかな赤に近いスイートピーに
出会えるようになりました。
品種改良に拍車がかかったのだそう!
今ではとても鮮やかな赤に近いスイートピーに
出会えるようになりました。
スイートピーは その名前のごとく甘い香りも魅力的な花。
香りと一緒に一足早くお部屋に春を運んで来てくれますよ♪
花屋さんの店先をのぞいてみませんか?
(参考文献)
「飾る・贈る・楽しむ花屋さんの花事典」(ナツメ社)
「月刊 フラワーデザイナー H26,1月号」(日本フラワーデザイナー協会)
「アレンジ花図鑑」(世界文化社)
フラワーデザイナー
はぎわらりえこ
Blog:季節の花便り「花と私の優しい時間」
Instagram:flowerstalk_photo