制服 補修 裁ほう ミシン 穴
おはようございます。3人子どもたちの子育て奮闘中で、洋服クリエータ―「m*calm(エムカーム)」&フォトスタイリストのカワカミ ミキコです。

子どものズボンは、よく穴が開いてしまいます。今回は制服のズボンに開いてしまった穴を、簡易的ですがミシンで補修する方法をご紹介します。

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こちらが今回補修する部分。1.2センチぐらいの穴が開いてしまっています。

スーツのズボンなどに穴が開いてしまった場合は、「かけつぎ(かけはぎ)」という方法があります。これは職人さんがズボンの見えないポケットやヘム(ズボンの裾縫い代)から生地をとり、生地から糸を抜いて、穴がわからないように補修する方法。

職人さんの高度な技術で、跡形もなく補修していただけるのですが、1センチ四方の穴でも1万円ぐらいの価格だったように思います。

しかし、子どもの制服にそこまでお金もかけられません。

以前に働いていたお直し屋さんでスーツを補修する時は、生地の流れに合わせて細い針や細い糸で、
細かいミシン目で穴の部分をたたいて(ミシンする)いました。

こちらは「かけつぎ」とは違って、補修部分が目立ってしまうのでことあるので、あらかじめお客様に了承を得られた時にしていた方法です。その方法の簡単版で、子どもの制服を補修しました。

簡易的にミシンでズボンの穴を補修する

<用意するもの>
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・穴の2倍ぐらいの布
 (今回は1.2センチくらいの穴なので、3×3センチの布を用意しました)
・布用接着剤
 (「ボンド 裁ほう上手」を使いました)
・ミシン
・制服と同系色のミシン糸
 
制服やスーツを買うと、「共布」と呼ばれる同じ生地の端切れが付いていると思います。本来なら共布を使うのがベストなのですが、ワタシは共布を失くしてしまっていたので黒の生地で代用しました。

STEP1 布用接着剤で布を貼る
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補修用の布の周りに、布用接着剤を塗ります。

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そのまま貼るだけでも接着効果はありますが、アイロンをかけた方が接着力が上がります。アイロンをかけたら、触らずにそのまま冷ましてくださいね。冷めると溶けた接着剤が定着して、補修用の布がしっかり付きますよ。

制服に直接アイロンをかけるとテカッてしまいます。あて布をして裏からアイロンをかけるのがオススメです。


STEP2 ミシンで補修する

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ミシンの縫い目長さ調整ダイヤル(丸く数字が書いてある部分)を小さい数字にして、細かい縫い目で縫います。

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細かい縫い目で直進とバックを繰り返し、ギザギザと縫います。

いきなり本番の制服を縫うと失敗する可能性もあるので、違う布で練習してみました。

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練習どおりにミシンで縫います。ズボンの布を一枚だけを縫うように気をつけてくださいね。

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ジグザグにミシンで縫います。穴の周りを最初に一周縫ってからギザギザに縫うと、より丈夫に補修できます。

ところが……失敗してしまいました。


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よく見ていただくと、生地の流れが斜めになっているのがわかります。それに沿って縫うと、もう少しキレイな仕上がりになったのですが、ウッカリです。


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でも、遠目から見るとそれほど目立ちません。後1年半しかはかない制服なので、今回は我慢してもらいます(笑)

ミシンがない方は手縫いでOK。ミシンより時間はかかりますが、チクチクと細かい目で縫ってあげると、同じように補修できますよ♪

お子さんの制服のズボンに穴が開いてしまったら、試してみてはいかがでしょうか~?


写真・文
カワカミ ミキコ