デザイン書家 小川翔月です。点と線でつくるシンプルな手書きアートのアイデアをお伝えしています。
11月26日は「ペンの日」。1935(昭和10)年、日本ペンクラブの創立され、30周年を記念して制定されました。
ペン(PEN)は、文字を書く道具を表すほか、P(Poet:詩人・俳人、Playwright:劇作家)、E(Essayist:随筆家、Editor:編集者)、N(Novelist:小説家)それぞれ表しているそう。
今や、指1本でスマホにメモを取れる時代ですが、ペン文化、手書き文化は生活に根付き、なくすことはできません。
とはいえ、手書きコンプレックスを持っている方も多いのではないでしょうか。ですが、自分に合った「相性のいいペン」を見つけることで、手書きコンプレックスが解消されるはず!
とはいえ、手書きコンプレックスを持っている方も多いのではないでしょうか。ですが、自分に合った「相性のいいペン」を見つけることで、手書きコンプレックスが解消されるはず!
今日は「ペンの日」にちなんで、オススメのペンをご紹介します♪
「相性のいいペン」を見つけよう!
【事務仕事、手帳に】
三菱鉛筆 uni JETSTREAM(Fシリーズ)。
事務仕事に、手帳にと使うことの多いボールペン。デザイン書道家でありながら、普段は事務職の私が使っているのは、三菱鉛筆のuni JETSTREAM(Fシリーズ)。
インクの出が良く、すごくなめらかな書き味がおすすめポイント。インクの乾きも早くて、描線に触れて書いた字、手も汚れません♪
長時間使うペンを選ぶときには、書き心地のほかに、握っていて疲れにくい自分に合った「軸の太さ」のペンを見つけるいいですよ!
【宛名書き・お手紙に】
呉竹 COCOIRO レターペン。
ボールペン書きでは失礼にあたるものを書く時のペンってちょっと困りませんか?
私は写真のSOU・SOUデザインのものを使っていますが、シンプルな無地カラーが標準です。
本体とリフィルは別売りになっているので、インク切れだけでなく、芯先がつぶれて書き心地が悪くなっても取り替えてちゃえば、書き味が復活します。
本体とリフィルは別売りになっているので、インク切れだけでなく、芯先がつぶれて書き心地が悪くなっても取り替えてちゃえば、書き味が復活します。
書き心地はサインペンと筆ペンの中間で手になじみやすく、「とめ・はね・払い」が乱れることなく、すっきりとして優しい線が書けます。
私が宛名書きで書きたくないな、嫌だなと思うのが、長い住所の方への年賀状やはがき。小さめの字を書くと文字が黒く潰れてしまうし、大きめ字だと今度はバランスが悪い。
そんな時でもCOCOIROは芯先が細いので、文字が潰れず、きれいに書くことができるんです。
筆ペン、くれ竹 携帯筆ペン14号、あかしや古都、くれ竹 美文字完美王。
手書き文字の困りごとNo1?? のし袋の表書きは悩みのタネという方が多いのではないでしょうか。
筆ペンって、素材の種類や穂先の太さもさまざま。私でもたくさんありすぎて迷います。
個人的には筆ペンより、普通の小筆を使った方が書きやすいなと思うことがよくあったのですが、
それは自分に合っていない筆ペンだったから…なのかも。
いろんな筆ペンを試してきて、最近『1軍』として使っているのはこちら3本です。
中:あかしや 古都
筆ペンの穂先の種類は、一般的に、硬筆タイプ、軟筆タイプ、毛筆タイプと、3種類あります。が、愛用品は硬筆タイプと毛筆タイプの細字と中字。
筆書きに慣れている人、そうでない人、筆慣れしている方でも書く字体によって、オススメの筆ペンをあげてみました。よかったら筆ペン選びの参考にしてみてください。
くれ竹 硬筆:初心者さん向け
筆慣れしている方は、筆っぽさの少ないカジュアルな文字を書くのにおすすめ。
あかしや 毛筆(細字):お名前の画数の多い方向け
行書・かな書きにもおすすめ。
くれ竹 毛筆(中字):お名前の画数の少ない方向け
楷書・行書におすすめ。
完美王は、従来のカートリッジタイプですが、軸の部分を押さずにインクが流れてくる新しいタイプ。
インク量を調節するのが得意でない方は、一度使ってみるといいかも。楷書もすごく書きやすく、実は最近、一気に私の中の『1軍』に躍り出た一本なのです。
<筆ペンの書き方のコツ>
筆ペンを使うときには、筆を立て気味に持つのがポイント!
持ち方を変えるだけで、とめ・はね・払いがうまく書けるようになると思います。
こちらの記事も参考にどうぞ♪
↓ ↓ ↓
たった1分でOK♪ キレイな字を書くためにしてること(その1)
【宛名書き(封筒大)・はじく素材に】
油性ペン、Sharpie。
アメリカの油性ペンの定番のようですが、ペン先が潰れにくいので、書きやすいんです。
窪田千紘 先生の『STYLE SNAP 大人世代リアルクローズの新ルール』の中の、手書き文字を担当させていただきました。この時使ったのがSharpieです。安定した太さでさくさく書く必要があり、Sharpieを選びました。
「弘法筆を選ばず」といいますが、実際のところは、弘法大師(空海)は自分で筆を作るほどに道具にこだわり、書体によってしっかり選んで使い分けていたそう。
ペンと一言で言っても、書き比べると使い心地がまったく違います。今回ご紹介したペンは、私にとって書きやすいもの。みなさんも「ペンの日」を機に、自分と「相性のいいペン」を見つけてみてはいかがでしょうか。
デザイン書道家小川翔月
小川翔月
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