野花 七草がゆ 作り方 
おはようございます。
フォトスタイリストアソシエイションメンバーでお伝えしている、Klastyling「暮らす+スタイリング」を読んでくださりありがとうございます。

本日の担当は、野花アレンジ研究家で暮らしのフラワーフォトスタイリストのすずきみさえです。

お正月、美味しいものをたくさん食べて胃がお疲れの方もいらっしゃるのではないでしょうか。日本には1月7日の朝、豊作の祈願、無病息災を祈って七草がゆをいただく風習があります。五節句のひとつ、七草の節句です。

私が子どもの頃は三学期の始まりは1月7日で、七草がゆを食べて登校していました。その頃は味気ない七草がゆが苦手で、母は食べやすいように鶏肉や人参を入れて作ってくれた懐かしい思い出があります。みなさんはどんな思いでがありますか?

今の私はシンプルな七草がゆが大好きで♡ 美味しく体にも優しいのでご紹介しますね。

 春の七草とは?

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七草は代表的なものに春の七草と秋の七草があり、春の七草はセリ、ナズナ、オギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロです。

覚え方は、「セリ、ナズナ」「オギョウ、ハコベラ、ホトケノザ」「スズナ、スズシロ」と、「 」のグループに分けて唱えると覚えやすいです。

私は庭から採取した3種の草(ナズナ・オギョウ・ハコベラ)とスズシロ(ダイコン)とスズナ(カブ)の5種で作りました。七草は全部揃わなくてもいいと思います。

今の時代はスーパーに春の七草としてパック詰めされたものが売っていますので、そちらを使うと手軽に七草が手に入ると思います。


 春の七草について少し詳しくご紹介しますね。

 ナズナ
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ナズナとは、ペンペング草のことです。12月中頃過ぎた頃から庭のあちこちから出てきました。深い切り込みのある葉が特徴です。

気温が低いと葉っぱが紫色している事がありますが、湯通しするときれいな緑色になりますので安心してくださいね。葉っぱは1枚摘んで嗅ぐと独特な香りがあります。これが七草がゆの代表的な香りです。

名の由来は愛でる菜という意味の「撫菜」。夏に枯れて無くなる「夏無き菜」から変化した説など諸説あります。


 オギョウ
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母子草のことです。黄色の花が愛らしい草花です。葉っぱは毛が生えて、ふんわりと厚みがある雑草のダスティーミラーです
※ダスティーミラーとは白色綿毛の生える草を総して外国では呼ばれています。

別名の母子草の由来は古くはホオコグサと呼ばれていて、綿毛が"ほおけ立つ"がなまった説などがあります。

似ている葉っぱにチチコグサモドキがあって、葉っぱだけだと区別がとても難しくて、もしかしたらチチコグサモドキ???

チチコグサモドキについてはこちらでご覧いただけます。
↓ ↓ ↓

毎年、オギョウ(母子草)と思って食べているのですがもしかしたらチチコグサモドキを食べているのかもしれません。草の状態で見分けが付かない不安な方は、食べないでくださいね。黄色の花芽が付いていたら、間違いなくオギョウ(母子草)です!

 
ハコベラ
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ハコベラです。ハコベラはハコベのこと。子どもの頃、小学校の鳥のエサとして摘みながら登校していました。葉っぱの先がとがっているのが特徴です。小さな白い花を咲かせます。

名前の由来は古いハクベラ→ハコベラ→ハコベに転じたという説があります。


今回見つけることができなかった草は鑑賞用の春の七草の寄せ植えでご紹介しますね。
セリ
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セリは、水田や小川のほとりなど湿ったところに生えるそうです。ただし、自生しているセリを採取する時は有毒のドクゼリに注意が必要です。ドクゼリは肥大した根のように見える茎があるそうです。

 
ホトケノザ
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春の七草のホトケノザはコオタニビラコ(キク科)のことです。花は1cmほどの黄色の花です。早春に咲くピンクの花のホトケノザ(シソ科)ではないので注意してください。

 
スズナは蕪(カブ)のことで、スズシロは大根です。

七草がゆの作り方

<材料> 2人分
・春の七草 (両手のひらに持てるくらい)
・米1/2合(約75g)
・水700㏄
※米1合の時は水1400㏄(7カップ)
・塩 適量

STEP1 米を給水する
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米を洗って水に30分以上つけてます。


STEP2 七草をカットする
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カブ、大根は薄切りにしてナズナ、オギョウ、ハコベラ、カブの葉っぱは3cmくらいの長さに切ります。


STEP3 下ゆでをする
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カブ、大根を軟らかく茹でます。青菜類はサッと湯通しして、すぐに水につけ色止めをします。そして、軽く水を切ります。

 
STEP4 おかゆを炊く
鍋に火にかけ沸騰したら火を弱火にして20~30分炊きます。噴きこぼれには注意してくださいね。1合で炊く時は45分前後です。


 STEP5 七草を入れる

塩で味を調えて、できあがりの際に茹でた草を入れ馴染ませます。


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できあがりです♪


炊飯器で炊く時も同じです。七草を先に茹でるか湯通しして、おかゆを蒸らしている時に入れて下さい。

無病息災を願って七草。7日の朝は家族でいただくのはいかがでしょうか?
今年一年健康で暮らせますように。

 
【参考文献】
柳宗民の雑草ノオト  著:柳宗民  画:三品隆二
色で見わけ五感で楽しむ野草図鑑 監修:藤井伸二 著:髙橋修
散歩で見かける野の花・野草 著:金田一

 野花アレンジ研究家 
暮らしのフラワーフォトスタイリスト すずきみさえ
Instagrammisae.suzuki

 
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