クロアチア 旅行 レポート
おはようございます。
フォトスタイリストアソシエイションメンバーでお伝えしている、Klastyling「暮らす+スタイリング」を読んでくださりありがとうございます。

本日の担当は、フラワーデザイナー&フォトクリエイターの反橋しょうこです。


昨年、中央ヨーロッパの美しい国「クロアチア」を訪れました。バルカン半島に位置する共和国です。
日本では、ジブリの映画「紅の豚」「魔女の宅急便」のイメージになったとされることで有名ですね。


以前から主人の同僚のクロアチア人が、ぜひ訪れてみて! と話していたので、「それじゃ、行ってみようか♪」と、軽い気持ちで何の知識を持たぬまま出発しました。訪れてみて、同僚の方言うとおり、とても素敵な国でしたので、みなさまにも知っていただきたく、前編・後編で詳しくご紹介したいと思います!

クロアチア共和国とは

まずはクロアチアの歴史から。クロアチア周辺の国々は、「ヨーロッパの火薬庫」と言われる大変複雑な歴史を経ており、正式名称はクロアチア共和国(以下、クロアチア)です。

二十数年前まではユーゴスラビア社会主義連邦共和国とされていましたが、現在はクロアチア、スロベニア、モンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア、マケドニアと独立しています。

ユーゴスラビアとは、ユーゴ=南、スラビア=スラブ民族のことで南スラブ民族が形成する国でしたが、各民族間の異民族排除の流れで解体へと進み、ユーゴスラビア紛争と発展したそうです。「ユーゴスラビア=紛争している国」として記憶されている方も多いのではないでしょうか?

ユーゴスラビアは、「7つの国境、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字、1つの国家」と形容されている国でした。これだけでも複雑な背景が想像できますね。

クロアチアの首都はザブレブ、通貨はクーナ、言語はクロアチア語です。普段は個人旅行が多いのですが、言葉の問題もあり、久々のツアー旅行を選びました。

今回はドイツのフランクフルト経由で南部のダルマチア地方から入り、北上しつつ4都市を巡るするツアーに参加しました。

ダルマチア地方 ドゥブロブニク(世界遺産)

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ドゥブロブニクと言えば!「アドリア海の真珠」と呼ばれる旧市街のオレンジの屋根とアドリア海の海の色が有名です。

この美しい景色は、スルジ山に登って見ることができます。ロープウェーで数分で登れますので、体力に自信のない方も安心(徒歩では1時間以上の岩山登山です)。

ヨーロッパ屈指のリゾート地で、トップシーズンはバカンスを楽しむ人で大賑わいだそう。しかし気温は40度を超える暑さとなるため、それなりの覚悟が必要ですね。私は10月後半に訪れたので、長袖Tシャツ一枚でちょうど良いくらいでした。

海洋貿易で栄えた都市で、中世はラグーサ共和国という名前でした。ヴェネチア共和国統治下の時代もあり、料理はイタリア料理風なものが多かったです。海の幸が本当に美味しかったです!


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旧市街は中世へタイムスリップしたかのような景色。

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観光地ですが学校などもあり、生活している人もいます。

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ドブロブニクの観光の目玉は城壁歩き。ドブロブニク旧市街をぐるっと囲む約2キロの城壁の上を徒歩で散策できます。

しかし、その入場料が150クーナ(日本円で約3,000円)と高額。ガイドさんは「数年前は15クーナだったのに!」と驚いていました。10倍の値上げです…。

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そして路地裏はネコ天国! 路地裏にはお猫様がそこら中でウロウロ、ウトウト。とても大人しく、観光客が触っても知らん顔でした。


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大変治安が良い場所ですが、日中の大型客船が入港している時間はスリがいるので要注意だそう(スリは豪華客船に乗って各国でお仕事するのだとか…汗)。客船は夜になると出港してしまうので、夜は更に安心して観光することができます。不思議な感覚ですね。ライトアップされた美しい旧市街。

ドブロブニクの美しい景色は、1991~2年に隣国セルビア・モンテネグロからの攻撃で壊滅的な被害を受けたそうです。そのため今でも街中に銃弾の跡や崩れたままの建物も残っていました。クロアチア独立後、地元の住民の努力・各国の支援により現在の美しい姿を取り戻しています。


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ドゥブロブニクから陸路で次の目的地、スプリットへ。

なんと! ドゥブロブニクは飛び地のため、途中ボスニア・ヘルツェゴビナのネウムという街を通過し、再びクロアチアへ入国します。もちろんその都度国境のパスポートコントロール。これが、検査官によって内容もマチマチ、よってかかる時間もマチマチでした。

スプリットに向かう道はデルタ地帯で、多くの野菜・果物が作られています。クロアチアワインもこの界隈で生産されているそうです。ユーゴスラビア時代には輸出されることがなかったそうですが、現在では日本でも見かけることがありますね。この国ではミネラルウォーターよりもワインが安いこともあります。

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露天では色とりどりの果物や加工品が売られていて、とてもきれいな光景でした。

スプリット(世界遺産)

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スプリットはアドリア海沿岸最大の港町。紀元前300年ローマ皇帝ディオクレティアヌスの宮殿がそのまま街となった珍しい起源をもつ町です。


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古代の建物の上から建物を増設していくという形で中世の町を築いたため、不思議な町並みでした。現在も人々が暮らしています。

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地下は古代ローマ時代の本来の建物を見ることができます。初めはワインやオリーブオイル造りにも用いられていましたが、次第にゴミ捨て場となってしまったのだとか。現在、ゴミを取り除こうとすると上部が崩れ始めたために、そのままとなっているそうです。ゴミも時間が経てば立派な構造物となるんですね。

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前庭では、クラッパという男性のアカペラコーラスを披露しています。ドーム状の天井に響く歌声、とても素敵でした。

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地上は、どんどん増築したので色々な時代の建物でごちゃごちゃしています。地下に神秘的な場所があるとは思えませんね。勿体いない!


以上、クロアチア南部のレポートでした。長くなりますので、後編に続きます。

後半は、北部のプリトヴィツェ湖群国立公園・首都のザグレブをご紹介します。


撮影・文
フラワーデザイナー & フォトクリエイター
Instagramscolour.301




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