
おはようございます。
フォトスタイリストアソシエイションメンバーでお伝えしている、Klastyling「暮らす+スタイリング」を読んでくださりありがとうございます。
本日の担当は、大阪・寺内町の骨董アンティークショップ「TANTRA タントラ」のオーナー小西佳代です。
「TANTRA タントラ」は大阪で唯一の重要伝統的建造物群保存地区・富田林市寺内町で古民家を改装したショップです。江戸時代に作られた街並みが残る寺内町で、古布や器、古道具、家具などの様々な骨董品を扱っています。
古き良き時代を経て輝きを増す品々を、現代のライフスタイルに取り入れていただけるようご紹介したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
江戸時代に作られた盃洗の活用法
今回ご紹介するのは、「盃洗(はいせん)」という器です。江戸時代に作られた足の付いた食器で、酒席でお酒を交わす際に水を入れ、盃(さかずき)をすすぐために使われていました。

蔵の中ではこんな風に保管されています。当時の新聞や古文書などで大切にくるまれているのですが、つい新聞の見出しにつられて読みふけってしまう事もしばしば….。

江戸時代末期に作られたものとは思えないほど、保存状態も良く、きれいな器です。もちろん手書きで絵付けされています。足がついていますので、現代のコンポートのような形ですね。

当時の酒席では、一つの盃で酒を酌み交わすことが習慣でした。目下の人から目上の人へ、もしくはおもてなし役からお客様へ盃を渡す際に盃を洗ったそうです。盃洗がないときは、懐紙で拭ってから盃をお返ししてお酌をするというのが当時のマナーだったようです。

盃洗のデザインは様々。絵付けの色、足がない小鉢のような形や写真のような手のひらサイズの小さな盃洗もあります。こちらは絵付けの色やデザイン、下地の色味から明治期につくられた盃洗です。

今の時代なら盃洗を一輪挿しの代わりに使って、季節のお花を飾ってみてはいかがでしょうか。鮮やかなブルーに華やかな山茶花がとても似合います。

大きな盃洗は、生け花風に花器として使っても素敵ですよ。色味が少ないお花を大きく生けていただくと足つきの器の姿がお花を引き立たせます。

盃洗は江戸時代末期から明治期に作られました。現代では盃洗を使う習慣がありませんが、新しい和のアイテムとして、今の暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか? コンポートとして、また野菜スティックのディップを入れたり、洋風アレンジも素敵です。
大きさもいろいろありますので、そのままインテリアとして飾っていただいてもいいですね。
今後も古いものの魅力をお伝えしたいと思います。
骨董アンティークショップ「TANTRA タントラ」
オーナー小西佳代
オーナー小西佳代
Instagram : tantra_antique
Blog : antique-tantraのブログ
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