おはようございます。
フォトスタイリストアソシエイションメンバーでお伝えしている、Klastyling「暮らす+スタイリング」を読んでくださりありがとうございます。
本日の担当は、フォトグラファーでグラフィック&WEBデザイナーのKEY(キイ トヨハラ)です。
写真の撮り方のコツやデザインについて、ご紹介していきます。
アイシングクッキー作家さんから、アイシングクッキーが上手く撮れないというお悩みをいただきました。
そこで、今回はアイシングクッキーを例に平らな商品をきれいに撮る方法をご紹介したいと思います。
平らな商品をきれいに撮る方法
ハンドメイドサイトやネットショップで販売されていたり、レッスン作品のサンプルとしてブログなどにアップしたりする時に、写真の印象はとても大切です♪ 特に、販売サイトに使う写真は、作品の形や色がわかりやすいものが必要になります。
アイシングクッキーは平らなアイテムなので、プレートや紙の上に並べて撮ると形がわかりやすいですよ。
しかし、ただ並べて撮っただけだと、商品の魅力を十分に引き出すことはできません。まず、プレートの上に並べて撮った場合に、よくある失敗を見てみましょう。
アイシングクッキー写真のよくある失敗例
こちらの写真は、全体的に暗く、その上自分の影も写り込んでしまい、さらに暗くなっています。写真が暗いと、商品の魅力も半減してしまいます。また、照明はアイシングクッキーをのせたプレートにも反射してしまっていますね。
お皿を置いた焦げ茶色の木のテーブル(下地)が、華やかなお皿やアイシングクッキーのイメージと合っていないのも気になります。
お皿ギリギリで撮影した構図も、窮屈に感じますね。
この写真はこのような場所で撮影していました。
被写体の形がわかるように真上から撮るために、アイシングクッキーをテーブルの上に置いているので、椅子に乗って撮りました。部屋の照明を点けて、その真下で撮ったので、自分の影が写ってしまったのですね。
こちらの写真は、撮影場所とスタイリングをちょっと工夫するだけで、きれいで可愛い写真に変わります。
きれいに撮るポイント
失敗写真とは、撮り方を変えて撮影していきましょう♪
まず、写真の印象を明るくするため、背景を焦げ茶色のテーブルから白いボードに変更します。どのようなボードを使っているかは、ブログでご紹介しています。
↓ ↓ ↓真上から撮る時は、被写体を床に置き、奥の方を少し高くすると、撮りやすくなります。
構図は、プレートの周りに余白を作ると、ゆったりとした印象を与えます。また、余白を作って撮影しておくと、上から文字を入れたり、トリミングをしたりしやすくなりますよ。
次に部屋の照明を消し、窓に向かって自然光(太陽の光)で撮ります。窓に向かって撮影することで、自分の影が被写体にかからなくなります。
この時、カーテンが開いたまま撮影すると、どのような写真になるでしょう?
この時、カーテンが開いたまま撮影すると、どのような写真になるでしょう?
カーテンを開けたまま撮影すると、影が少し強く出てしまいました。
次は、レースのカーテンを締めて、レースのカーテン越しに撮影してみました
レースのカーテンを閉めると、太陽の光が弱くなるので、影が薄くなり柔らかい印象になりました!
ここからさらに、影を消したいと思います。そこで使うアイテムが、「レフ板」という光を反射させる白い板です。専用のレフ板を持っていなくても、ノートなど白い物なら何でもレフ板として使えます。
被写体の影になっている部分の前に、レフ板を立てます。
レフ板が光を反射して、影がさらに薄くなります。
ただ、影を薄くすると立体感が失われやすくなります。レフ板を使って、全体的にフラット(平面的な感じ)になったと感じたら、レフ板は使わなくても大丈夫ですよ。
レフ板を使うかどうかは、撮影する時の光の状態によって変わりますので、影の出方をみて判断してくださいね。
アイシングクッキーの形や柄をきちん見せたい時は、このように真上から撮影するのがオススメです。商品を説明する写真ならこの写真でもいいのですが、上下左右の余白が均一なので少し堅苦しい印象を与えてしまいます。もっとイメージを重視した写真にするため、ここからさらにアングル(カメラの傾き)と構図を変えます♪
カメラのアングルは、お皿の真上ではなく、少し斜め上からに変更します。構図は、お皿の右端を少し切り左側に余白を作ります。
すると、写真を見た人の視線の流れができ、画面に動きが感じられるようになります。
アイシングクッキーを可愛く撮影するコツ
それでは、撮影した写真を一覧にまとめて見てみましょう♪
◆スマホでの撮影
ハンドメイド作家さんの中には、撮影はスマホでする方もいらっしゃることでしょう。スマホで撮影するコツもご紹介しますね♪
スマホで撮影する時も、一眼レフカメラで撮影した時とコツは一緒です。
スマホで撮る時も、部屋の照明は消し、窓に向かってレースのカーテン越しで、被写体とスマホカメラが平行になるように真上から撮ります。
撮影した後、暗いようならアプリで少し明るく編集します。
スマホでの撮り方の注意点とアプリでの編集方法はブログでご紹介しています。
↓ ↓ ↓
↓ ↓ ↓
スマホでも十分きれいに撮れました!
<商品撮影のポイント>
1 商品のイメージに合った背景を選ぶ。
2 部屋の照明を消して、レースのカーテン越しの柔らかい太陽の光で撮る。
3 商品の形が分かるように、真上に近いアングルで撮る。
いかがでしょうか? ちょっとした事を意識するだけで写真が大きく変わります。写真の善し悪しで売り上げが変わるので、ぜひ試していただけると嬉しいです。
写真・文
フォトグラファー・WEB&グラフィックデザイナー
KEY(キイ トヨハラ)
Instagram : kie.happy
アイシングクッキー制作
アイシングクッキーデザイナー
神谷 京子
HP :emBellir(アンベリール)
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