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本日の担当は、藍染めの本場徳島出身で、いつかは自分の工房を持つ夢を日々膨らませている徳永真紀子です。
外に出かける時、「藍染め」の日傘が手放せなくなる季節がやってきました。
「藍染め」と言っても、手軽にできるものから、伝統的な染色方法まで実に様々です。
そのなかで今回は、江戸時代から生き続ける「藍染めの魅力」を 先日自分で染め上げたパラソルを使ってお伝えしたいと思います。
藍染めについては、私がお世話になっている徳島県にある本藍染矢野工場で教えていただきました。
藍の染め液は、1年草の「たで藍」の葉からつくられています。
「白花小上粉(しろばなこじょうこ)」という種類の藍を使っています。
7月の初旬に収穫が始まり9月上旬まで続きます。
収穫した葉は、乾燥させ100日間かけて染料の「蒅(すくも)」になります。
工房で使用する「蒅」は、佐藤阿波藍製作所十九代目藍師によって作られています。水をかけて発酵させます。その温度は65度にもなるそうです。アンモニア臭と、素足での作業は過酷な環境ですが、愛情もって「蒅」へと生まれ変わっていきます。
蒅を一年寝かせた後は、「染め師」によって 染め液が作られます。
素材は、蒅、石灰、灰汁、ふすま、日本酒のみ。たったこれだけの材料です。
そして、さらに発酵させて染めが出来る状態にさせます。
これが「天然灰汁発酵建て」と呼ばれる江戸時代から続く技法です。
藍の華(写真の泡の部分)がたつと 染めが出来る合図となります。
工房に入ると、藍の香りがしてとても落ち着きます。
次に染めの工程に移ります。
液につけて 絞って空気にさらす、という作業を繰り返し染めていきます。
色は染め液につける時間ではなく、回数で決まります。
また、染め液の状態や、染める素材により染める回数は変わります。
紹介しているパラソルは、14回染めました。
染め液を目の前にすると、自然と対話しながら愛情込めて作られてきた工程が脳裏に浮かび、毎回感謝の気持ちが沸き起こります。
そして少しでも藍に寄り添いたいので、私は素手で染めています。
今度は、パラソルにあしらった模様についてです。
藍染めと相性の良い「絞り」で、「巻き上げ絞り」という技法を使いました。
丸に沿って縫い(写真左)、糸を絞って(中央)、巻き上げて絞る、というものです。
「巻き上げ絞り」の模様は染めるとこのようになります。
丸いふちの部分の「にじみ」がやさしい印象。
立体感がでます。
縛った糸の部分が白く残り、繊細な感じがします。
また、「藍がえし」という技法は縛った糸を染めの途中で解く事で、色のグラデーションをつくる、というものです。
さらに奥行きが感じられるようになります。
生地の裏側も、もちろんきれいに染め上がっています。
この色は「褐色(かちいろ)」という濃い藍色で「勝色」とも呼ばれ昔の武士が好んた色と言われています。
この色を出すのは大変難しく、藍染めをする人々の憧れの色でもあります。
厳選した自然素材の実を使った藍染めなので、UVカット効果も期待できるそうです。また 藍染めのパラソルをさすと日差しがやわらかくなると、大勢の人に言われています。
藍染めの魅力は、あともう一つ。
「藍は(染めた後でも)生きている」と言われます。
伝統的な技法を大切にしているからこそ、藍の色は歳を重ねるとともにさらに深みを増していくのだそうです。
藍色に染めたパラソルを使って、藍染のすばらしさを紹介しました。
もし藍染め製品を手にする機会がありましたら、この記事を思い出していただければ幸いです。
写真と文
徳永真紀子
Blog:Life in Indigo Blue
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Instagram:indigoblue4u
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