今年の紅葉前線はゆっくり気味のようでしたが、それでも季節が進むにつれて、各地方の山々に美しい彩を添えているようです。

庭に咲くキバナコスモスも、
最後の力をふりしぼり、オレンジ色に美しく咲いています。
「庭、オレンジ色に装う」といったところでしょうか。

キバナコスモスは、気が付けば、去年と同じところ同じ時期に必ず咲き出します。
しかもその面積を徐々に広げつつ。
種が自然にこぼれているようです。

キバナコスモスは、メキシコに自生していた植物で、１８世紀末に、スペイン・マドリードの植物園に送られたのを機に、ヨーロッパに広まったそうです。
意外にも、もともとはラテン系の花だったのですね。
日本の秋の日にもよく映えます

庭でのお茶時間も、曇りの日はだいぶ寒く感じられるようになってきました。

テーブルには、キバナコスモスと、黒い実となったひおうぎのアレンジを飾ります。

キバナコスモスのオレンジ色は、
テーブルの上を一気に明るくしてくれます。

バスケットの中に、水が入った空き瓶を入れておきます。

コロンとしたナンタケットバスケットに、コロンとキバナコスモスだけをひとまとめにして生けました。

一種類だけでも、華やかになります。

来年のため、できるだけたくさんの種を取っておきます。

母はこの種を袋に入れておいて、園芸好きのご近所さんと、種交換をするそうです。
来年は、どこかの庭で、キレイに咲いてくれることでしょう。

秋の花を楽しむ１　野に咲く花のように
スカビオサを中心に、秋明菊・紫式部・イヌタデ・アメジストセージを使った秋のアレンジをご紹介しています。

フォトスタイリング＆撮影
フラワーデザイナー　海野美規　http://petitsalonmilou.net/