◆◆◆おもてなしにもぴったりなフランス家庭料理
◆◆◆ブルゴーニュ産のワイン&チーズも添えて
◆◆◆大人のフレンチディナーをお楽しみください
フランス語で、ブッフは「牛」、
ブルギオンは「ブルゴーニュの」。
言葉が表すとおり、ブッフブルギニオン=牛肉のブルゴーニュ風煮込みは、
もともとブルゴーニュ地方の郷土料理でした。いまではフランスの代表的な家庭料理として親しまれています。牛肉をワインに漬け込んでから煮込むので、コクがあって、とってもやわらか。
ことこと煮込んでいるあいだに、サイドディッシュの準備もできてしまう時間がおいしくしてくれる、ボリューム感たっぷりの一品。ブルゴーニュ産のワインとチーズを添えればゴージャスなクリスマスディナーになります。
レシピ
【材料(4人分)】
牛肉(すね、バラ) ・・・600~800g
赤ワイン ・・・500cc
ペコロス(小玉ねぎ)・・・12個
ミニキャロット ・・・8個
セロリ ・・・1本
にんにく ・・・2片
ローリエ ・・・2枚
フォンド・ヴォー ・・・1個
(固形、液体など)
水 ・・・500cc
塩 ・・・適量
こしょう ・・・適量
オリーブオイル ・・・大さじ2
ローズマリー(生) ・・・適宜
【作り方】
①牛肉は余分な筋や脂を取って、5~6cmの大きさに切る。
ペコロスは皮をむき、ミニキャロットは大きいようなら2等分にする。
セロリは3~4cmの長さ、にんにくは皮をむいて叩きつぶす。
②ボールに赤ワインと①の材料、ローリエを入れ、一晩漬け込む。(写真1)
③牛肉はボールから取り出して水気を切り、両面に塩、こしょうする。
オリーブオイル大さじ1を熱したフライパンで焼き、一度取り出す。
フライパンの中の余分な脂をさっとキッチンペーパーでふき、
そこに漬け込んでいたワインを入れて、半量になるまで煮詰める。(写真2)
④鍋に残りのオリーブオイルを熱し、ワインから引き上げた野菜類を炒める。
全体に油が回ったら、牛肉、フォンド・ヴォー、水を加える。(写真3)
⑤沸騰したら弱火にして時々アクを取りながら、
牛肉が柔らかくなるまで2~3時間煮込む。
ローリエを取り出し、塩、こしょうで味を整える。
食べる時に器に盛り、あれば上からローズマリーの枝を飾る。
(写真1) (写真2) (写真3)
おもてなしのアドバイス
【ワインについて】
●漬け込むワインは赤ワインなら何でもOK。
本格的にしたいときは、ブルゴーニュ産のワインを使います。
●ブルゴーニュ産をお料理に使うのにはちょっともったい時は、
ピノ・ノワールなどブルゴーニュ産のぶどうと同じ品種のワインがおすすめ。
●ワインを合わせるなら、ぜひブルゴーニュ産の赤ワインを。
もしくはピノ・ノワール種のぶどうで造られたワインと一緒にどうぞ。
●ピノ・ノワール種から造られたワインは、タンニンは少なめで、
しっかりとした酸、余韻の長い果実味があってエレガントな味わいが特徴。
赤ワインは渋くて苦手!と思っている方にも、ぜひお試しいただききたいワインです。
●お肉を食べた直後にすぐにワインを口に含むと、
ワインだけで飲んだいた時と別の印象のワインの味わいを感じることと思います。
これをワイン用語で「マリアージュ」と呼ばれます。
【チーズについて】
●折角なので、チーズも一緒に。
このお料理と相性が良く食べ易いのはカマンベール、ブリーという白カビタイプのチーズです。
●チーズ通ならブルゴーニュ産のチーズで「チーズの王様」と称される
ウォッシュタイプのエポワスが断然お勧めです。
エポワスはブルゴーニュ地方の代表的なチーズです。
地酒「マール・ド・ブルゴーニュ」というワインの絞りかすから
作られた蒸留酒(ブランデーの一種)でチーズの表面を洗いながら熟成させます。
独特の強い香りがして、通好みの個性的なウォッシュチーズ。
●エポワスの香りが苦手なら、同じくウォッシュタイプのチーズでモンドールがお勧めです。
クリーミーでトロトロとした濃厚なチーズですが、香りはエポワスよりも穏やかです。
ブッフ・ブルギニオン、ピノ・ノワール、ウォッシュタイプのチーズで、
ぜひ素敵なマリアージュをお楽しみください!
フォトスタイリング&撮影
料理研究家 ソムリエ 小野孝予
http://ameblo.jp/qualia-yokohama