◆◆◆2011年の干支 兎にちなんだ
◆◆◆かわいらしいうさぎ入りのお煮しめ
◆◆◆素材の色を生かしてあっさり上品に仕上げます
手作りおせちはあこがれだけど、
時間がかかって大変。
そこで、忙しい年末でもできる
簡単でおしゃれな、
そして新年の気分たっぷりの
卯年にちなんだお煮しめを
ご紹介しましょう。
切り方にほんの少し工夫するだけで
ほら、なんだかあらたまった雰囲気がしてきます。
飾り切りにこめられた意味も、作り方とあわせてご紹介します。
材料
【材料(4人分)】
金時にんじん・・1/2本
(京にんじん)
里芋・・・・・・4個
こんにゃく・・・1/2枚
絹さや・・・・・12枚
うずらの卵・・・4個
塩・・・・・・・適宜
食紅(赤)・・・少量【煮汁】
だし汁 ・・・・1カップ
薄口しょうゆ・・大さじ1
みりん・・・・・大さじ1
砂糖・・・・・・大さじ1・1/2
塩・・・・・・・少々
作り方
【作り方】
1.小鍋に煮汁の調味料を入れて熱し、冷ましておきます。
2.金時にんじんは2cmの厚さに切って梅の抜き型で抜き、ねじり梅の形に切ります。
【ねじり梅】
梅の花に見立てた飾り切りで、梅にんじんともいわれます。
梅の花は寒い冬をじっと耐えて春の訪れを知らせてくれることから、
喜びの象徴とされてきました。ねじり梅は見た目の色と形が華やかなので、
お節だけでなく日本料理に頻繁に使われます。切り方を憶えておくと何かと便利。
3.里芋は六角にむいて天地を切り落とし、鶴の子の飾り切りにします。
【鶴の子の里芋】
鶴の子供が首をすくめてうずくまっている姿に見立てた飾り切り。
里芋は「鶴の子芋」とも呼ばれます。
土の中に子芋をたくさんつけることから「子沢山の象徴」とされ、
子孫繁栄の願いが込めらるようになりました。また鶴は長寿の縁起ものでもあります。
また、つがいの鶴は一生連れ添うことから夫婦円満の象徴でもあるのです。
4.こんにゃくは5mmほどの厚さの短冊切りにしてから真ん中に切り込みを入れ、
手綱型にします。熱湯を掛けてアク抜きをしておきます。
【手綱こんにゃく】
こんにゃくを手綱結びにした飾り切り。見た目の楽しさだけでなく、味の染み込みが良く
なります。縁を結ぶという縁起を担いで、おせちのこんにゃくは手綱こんにゃくにします。
5.絹さやは筋を取って塩茹でし、1の煮汁少々に浸して色鮮やかな青煮にします。
【絹さや竹】
絹さやを3本まとめて竹に見立ててならべること。
竹には節があり、 その節目節目に真っすぐに成長するようにという願いが込められています。
6.うずらの卵はゆでて殻をむき、表面の水気をしっかり拭きます。
食紅を少量の水で溶いておきます。
ガスコンロで熱した金串でうさぎの耳を、
楊枝の先につけた食紅液でうさぎの目を描き、うずらうさぎを作ります。
8.器に7で煮たにんじん・里芋・こんにゃくを盛りつけ、5の絹さやを3本ずつの「絹さや竹」に並べます。真ん中にうずらうさぎを飾ったらできあがり。
フォトスタイリング&撮影
料理研究家・フードフォトスタイリスト
小野孝予
http://ameblo.jp/qualia-yokohama/