◆◆◆桜の中の一番手、啓翁桜を
◆◆◆ざっくり生けたり可憐な花々と合わせたり

◆◆◆気軽なのに絵になる枝ものの飾り方です

日の光が日ごとに明るくなって春がすぐそこまで来ているのを感じさせます。

この頃になると桜の中の一番手、啓翁桜(けいおうさくら)をお花屋さんの店先で見かけるようになります。

「枝もの」と構えずに、
気軽に飾ってみませんか?

ざっくり伸びやかにそのまま。
いつものアレンジにプラスしたり、ふわふわ春色の花々と合わせてみたり。

ほら、絵になると思いませんか?
意外と気軽で簡単なので、ぜひ、枝ものにチャレンジしてみてくださいね。

まずは、大きく飾ってみましょう。
買ってきたままの啓翁桜を、大きなガラスの花器に入れます。
透明なので、幹も楽しめます。

啓翁桜は、現在、山形県で栽培が盛んに行われている冬の桜です。

桜の休眠期間や温度を計算・管理して、まだ寒いこの時期に咲くように、
促成栽培をしているのだそう。

でも、冬に咲かせる方法、実は江戸時代に生み出されたのです。

開発したのは江戸城に生花を納めていた花き商。江戸城でも、寒い時期に一足早く桜を楽しんでいたのですね。

次に、いつものフラワーアレンジに
枝をプラスしてみる方法です。


(左)バスケットの中に、適当な大きさの空き瓶やグラスなどを入れます。

(中)白とピンクのスイートピーをアレンジしましょう。
スイートピーのふわふわ感を生かすのがポイント。

(右)そこに、啓翁桜を追加します。


ほんの数本の
枝ものをプラスしただけで、
ふわふわした可愛らしいアレンジに。

力強さが加わって、
より印象的になります。


短い枝ものの飾り方です。

お店によっては、枝が短い状態で
売られている場合もあります。

ぐっとシンプルに、
スイートピーと桜の枝だけの
アレンジもよいですね。

ガラスの花器などに入れて小さく飾って。
これも、かわいらしくて素敵ですね。

いろいろなデザインのガラスの器に生けて並べると、リズミカルな感じが出て軽やかです。

ビオラ、ヒアシンス、スイートピーなど、他の春の花たちも数本、ガラスに生けて一緒に飾ってみましょう。

なんだかとっても賑やか。

花たちがひなたぼっこしながら
おしゃべりしているみたいですね。

フォトスタイリング&撮影
フラワー&フォトスタイリスト 海野美規