◆◆◆見た目もかわいらしい桃の形の包子「壽桃」
◆◆◆桃の咲く季節のおやつに

◆◆◆シンガポール風に楽しんでみませんか

蒸篭の蓋を開けて、思わずにっこり。
かわいい桃まんじゅうが
湯気に包まれています。

日本でもおなじみの「桃まんじゅう」
これが、壽桃(ショウタオ)とか桃包(タオパオ)といわれる中国の点心です。
中国では昔から誕生日などお祝い事があるときに食べられてきました。

今日は、この桃のかたちの包子「壽桃」と
シンガポールでの壽桃の楽しみ方をご紹介しましょう。

中国では、古来、桃は邪気を祓い
不老長寿を与える植物として親しまれてきました。

日本の昔ばなし『桃太郎』では桃から生まれた桃太郎が鬼退治をしますがそこには桃が悪鬼を追い払う魔除けという深い意味が込められていたのです。

3月3日の桃の節句は、
桃の花咲く頃の節句であるとともに、
桃に守られて、
女の子が健やかに成長するよう
祈願される日とされています。

中国の茶器などの食器などに
桃の実が描かれているのをよく見かけます。

これは桃の実が長寿を示す吉祥図案だからなのです。


中国では誕生日を祝うときに食べることから、
「寿包」「寿桃」とも呼ばれるそうです。

シンガポールでもお店によっては、
「Birthday Bun」と
メニューに書かれています。

その他は、「Peach Bun」です。

たくさんの冷凍点心シリーズが、
スーパーマーケットで売られているシンガポール。

焼売 ・餃子の類はもちろんのこと、
スイーツ系の包子(パオズ)も、
色とりどりに多くの種類が揃っています。

その点は、日本とよく似ています。


冷凍の手軽さもあって、いつでも手軽にいただきたくなってしまいます。

特に、春は桃のピンク色がひときわうれしい感じ。

今日のおやつに、ほかほかの壽桃はいかがですか?

スタイリング&撮影
フラワーデザイナー 海野美規
http://petitsalonmilou.net/