◆◆◆春の花でいっぱいになったお庭で
◆◆◆お茶を飲んだり花を摘んだり

◆◆◆気持ちの良い季節を満喫しましょう


俳句では「山笑う」とは春の季語。
正岡子規も
「故郷や どちらを見ても 山笑う」
という句を詠んでいます。

この時期は草木がいっせいに芽吹いて
まさに山が幸せそうに笑っているみたい!

小さなお庭やベランダに目を転じれば、
春の花が咲きそろって、
こちらも微笑んでいるみたい。

外で過ごすのが気持ちの良い季節、
どこか遠くへお出かけしなくても
庭先に椅子やテーブルを運び出し
お茶を飲んだり、雑誌をめくったり
お友だちを呼んでおしゃべりしたり・・・

それだけでとっても幸せになってしまいます。庭先から摘んだ花を生けるのも楽しいもの。
今、この季節だけの喜びを、五感で楽しんでしまいましょう。

一年草の花苗を毎年植えるのも
楽しみですが、球根植物や宿根草、
そして春に花を咲かせる木も、
「今年もまた咲いてくれるかしら」と、
待ち遠しい気持ちにさせてくれます。

毎年変わらず咲いてくれることに
感謝したり、思わぬところから、
チューリップが一本だけ
咲き出して驚いたり。
(たぶんモグラの仕業?)

春になると、
そんな花たちの変化に
なんだかそわそわしてしまいます。

ムスカリにクリスマスローズ、スノーフレイクは必ず毎年花を咲かせます。
しかも、年々増えていくので、うれしい!

垂れ桜に姫りんご。
姫りんごは鉢植えですが、毎年白い可憐な花が咲き、やがて小さな赤いリンゴがなります。

桜が終わると、つつじ、花水木と続き、初夏には紫陽花が色づきはじめます。


葉が茂る前、
今の季節のサクラの木の下は、
ほどよい木陰と、
ポカポカの日射しで、ちょうど良い具合。

でも!その後は毛虫に注意。

さらに葉が茂ってくると、
夏にはありがたい日陰を作ってくれます。

桜の木の下に椅子を置いて、
お茶を飲んだり、雑誌をみたり。

庭の花を摘んだそばから生けましょう。
細い繊細な茎ですが、意外と丈夫。
新鮮だから、切り花としても長く楽しめます。
いつもの庭が、特別な場所に変わってしまったみたい・・・

フラワーデザイナー 海野美規
http://petitsalonmilou.net/