◆◆◆七夕に欠かせない梶の葉
◆◆◆いにしえに心を寄せながら
◆◆◆風雅な演出を楽しんでみましょう

七夕にちなんだ植物というと、
すぐに思いつくのが笹の葉ですよね。
でも、きってもきれない関係なのは
「梶の葉」なのです。
梶の葉は平安時代より神の木とされ
神事に使われていました。
七夕の日、平安貴族は梶の葉に
心に秘めた願い事をしたためました。

梶の葉は美しい切れ込みのある独特な
かたちで家紋にも使用されています。
神事に使われていたとはいえ梶の葉は決してめずらしい植物ではありません。
我が家の近くでも見つけました。
そんな梶の葉を使った七夕を愉しむ方法をいくつかご紹介しましょう。
風雅なティータイムを、ぜひ。
梶の葉にいろいろな願いをこめて

その昔、七夕にイモの葉の露で墨をすると文字が上達するといわれていました。
字の美しさは、教養や人となりを表すとされ平安貴族にとって
字の上達は真剣な問題だったのです。
うつくしい文字を書くことができるよう
7枚の梶の葉に詩歌を書いて飾ったといわれています。

現在は短冊に願を
したためるようになりましたが・・・
昔の人のように梶の葉に願いごとを
書いてみました。
葉がザラザラしていているので、
思いのほか書きやすく、
こうして三宝の台に飾ると、
とても風流です。
こんな演出があるだけで
ティータイムが七夕らしく、
特別な感じになりますね。
梶の葉を使ったティータイムのアレンジ1.2.3

茶道の世界では、夏のお点前として
水指(水入れ)蓋代わりに
梶の葉などを使う「葉蓋のお点前」が
あります。
これにならって、ティーポットの蓋を
梶の葉にしてみました。
たったこれだけで
涼しさの演出になります。

昔は、水を張ったたらいに
梶の葉を浮かべ、
織姫と彦星が水面に映るようにと
願っていたといいます。
なんてロマンティックなのでしょう!
織姫と彦星をフローティングキャンドルに見立ててそっと浮かべてみました。
二人の逢瀬が
無事に叶いますように・・・
スタイリング&撮影
Studio Lily お茶時間コーディネーター
倉橋 由利子
http://ameblo.jp/studio-lily/