◆◆◆色よく香りよく漬かった梅は
◆◆◆日盛りの土用に天日干し
◆◆◆手づくり梅干も間もなく完成です


6月に漬けた梅が、すっかりいい具合です。
昔から「三日三晩の土用干し」といわれ、
土用に入ったこの時期に天日干しにします。

土用のあたりはあまり雨が降らないことを
昔の人は体験的に知っていたのでしょうね。


土用とは、
立春・立夏・立秋・立冬の直前
約18日間ずつの期間をいいます。

夏の土用はだいたい
7月20~8月7日ごろ。

気象情報とにらめっこしながら
晴天が続きそうな日を選んで、
竹のざるなどに梅を並べて
天日干しにしましょう。


今年は、7月下旬の台風以後、
夏らしくないお天気が続きましたが、
なんとか土用干しができるような
晴天の日がありました。

梅は、夜も雨が降らなければ
そのまま干しておきます。

赤しそを加えた赤い梅干のほか、
赤しそを加えず、黄色のままの
梅も同じように干します。

黄色の梅はウメの香りも風味も
そのまま残っていて、抜群の美味しさです。


もともと土用干しは、梅だけでなく、衣類や書籍などが虫食いにあったり、
カビが生えないように天日干しすることをいいました。

また、丈夫な稲に育てるために
田んぼの水を1週間ほど抜くことを、田の土用干しといいます。

「土用」と聞くと、まず「うなぎ」が思い浮かびますが、
夏の土用のには、いろいろなことをするのですね。

自然に寄り添って暮らす
日本人ならではの生活の知恵であり、文化なのです。

 


梅は干したあと、
十分に冷ましてから、
陶器のかめや
ガラスの器に入れます。

皮が破れないように、
やさしく扱ってくださいね。

 


これで、できあがりです。
土用干しは、
ちょっとしたイベントですね。

梅干には、疲労回復や
抗菌作用があるといわれています。

梅干パワーで、
残暑も元気に過ごしたいですね。

フォトスタイリング&撮影

フラワー&フォトスタイリスト
海野美規
http://blog.goo.ne.jp/petitpeumilou/