高く、深い色合いの秋の空に
たわわに実った柿。
いかにも日本的な風景
という気がします。

それもそのはず、
日本は柿の栽培に適しており
北から南、どの地方でも
収穫できるのです。

柿は、自然と実がなる
ということで昔の家には柿の
木が必ずといっていいほど
植えられていたようです。

そんな光景を詠んだ句も、たくさんあります。
たとえば・・・

　里古りて柿の木持たぬ家もなし（松尾芭蕉）
　隣る家もその隣る家も柿たわわ（高浜虚子）

柿は栄養価も
すぐれていて、
ビタミンＣが
みかんの２倍も
含まれいます。

「柿が赤くなれば
医者が青くなる」
といわれるほど、
健康食品として
作用するそうです。

昔は、一家に一本の柿の木を植えていたのも、うなずけますね。

特別な手入れはしなくても、大きくりっぱな柿になりました。
柿色がとってもきれいです。
これは次郎柿。たわわに実っています。
一年に一度の嬉しい瞬間です。

手の届くところは、はさみや手でもいで取ります。

だんだん残りもわずかになってきました。
木の上の方の柿は、高枝ばさみで。

採れたてをそのまま食べるのが一番。
でも、あまり熟してしまったら、
チャツネを作ってみてはいかがでしょう。

チャツネといっても
本格的なものではなく
柿とリンゴをバターでソテーして
煮るだけ。

パンと一緒に食べると美味しい、
とても簡単なジャム的チャツネです。

＜材料＞
　・リンゴ（紅玉）1個
　・柿（熟した物）3~4個
　・レモン　半分
　・砂糖
　・シナモン、ジンジャー、ナツメグなどの　スパイス
　・バター

（左）皮をむいて、小さく薄切りにしたリンゴをバターでソテーします。
火が通り、しんなりしてきたら、皮をむいて適当な大きさカットした柿を入れます。
（熟していない柿を使う場合は、リンゴと一緒にソテーすると柔らかくなります）
その時、砂糖、シナモン、ジンジャーなどお好みのスパイスを加えます。

（中）さらに、レモンの絞り汁を入れてよく混ぜてます。

（右）　少し煮詰めたら出来上がり。パンにのせましょう。

パンと一緒に
庭のテーブルに運びます。

さあ、いただきましょう！

フォトスタイリング＆撮影

フラワー＆
フォトスタイリスト
海野美規
http://blog.goo.ne.jp/petitpeumilou/