◆◆◆安心で美味しい葡萄をつくりたい
◆◆◆一心に育て続けて
◆◆◆いま、旬を迎えています

夏をいただく~葡萄づくりにこめた想い
大阪の南に位置する羽曳野(はびきの)は昔から大阪ブドウの産地でした。
大阪府が力を入れている果物の代表選手。
そのせいか大阪ブドウは関東の人から「甘さは大阪ブドウが一番!」と人気です。
粂田農園は聖徳太子のお墓があることで有名な羽曳野市の太子町にあります。
デラウエアーと巨峰をメインに育てており来年からは、サニールージュ、シャインマスカット、スイホウ、ブラックピートの4種が仲間入りします。

夏をいただく~葡萄づくりにこめた想い

農園の巨峰はハウスで栽培します。
今は、ハウスの並木がとてもきれいな時期。

夏をいただく~葡萄づくりにこめた想い

最初は青かった葡萄が、どんどん色づいてきました。
夏をいただく~葡萄づくりにこめた想い

8年前に突然会社を辞めて「ブドウを作る!!」と宣言した主人。
何が何だか解らなかった私は「え~?収入は~?」とびっくりしました。
2年間大阪府が行っている「ブドウ塾」に通い3年目に自分の園を持ったのです。
長年作り続けている農家さんからは「美味しいブドウを作れるわけがない!すぐに辞めて帰るにちがいない」とずいぶん、いわれたということです。
夏をいただく~葡萄づくりにこめた想い

それでも、少しでも安心で美味しいブドウを作りたいと一心に試行錯誤を重ねていきました。
今では農家さんから「粂田農園のブドウが一番出来が良い」とまで言ってもらえるようになったのです。

夏をいただく~葡萄づくりにこめた想い

たわわに実ったブドウたち。
すっかり黒くなり白い粉がふいてきます。
これは甘味のサインであり新鮮であることの証。
古いものはどんどん粉が無くなっていきます。
夏をいただく~葡萄づくりにこめた想い
いよいよ収穫です。
指で触れて「粉」を落としてしまわないように
ひとつひとつていねいに収穫していきます。
ブドウは、この時期の収穫が終わるとすぐに来年のための手入れが始まります。
下草の処理から選定・肥料などなど、次の収穫まで休み無く続きます。
特に除草剤などを使わない製法なので下草の処理はたいへんです。
お正月に何日か休む程度であとはブドウのことばかり考えています。
大雨が降れば、ハウスに溜まった水を気にしたり、台風が来れば倒壊を心配して見に行ったり。

主人がブドウを作るようになって私たちが何気なく市場で買って食べてるものにはこんなにも手間と愛情がかけられていたことを知りました。
心して「食べる」ではなく「いただく」ことをしなければならないんだな、と、つくづく思わされたのです。
夏をいただく~葡萄づくりにこめた想い

収穫したものを選別します。
形の悪いものはジュースやワインに加工されます。
最終的に検品して箱詰めされたら出荷です。
ブドウには近年話題になっている「レスベラトロン」という抗がん作用のある物質が多く含まれていることがわかりました。
ぶどうの力で夏も乗り切れそうです。
夏をいただく~葡萄づくりにこめた想い

傷つかないように、無事にみなさんのところに届くように。
そんな想いで箱詰めされ葡萄たち。
サラリーマンだった主人が、よくここまで一人で頑張ってきたと思います。
今では、出荷時期になると沢山のおばさん達が手伝いに来てくれます。
大阪の市場はもちろん、阪急百貨店や東京の築地にも卸しています。
ひょっとしたらみなさんのところにも届いているかもしれませんね。
フォトスタイリング&撮影
フォトスタイリスト 粂田佳子