◆◆◆ドライや透かしのほおずきに
◆◆◆どこか寂しい夏の終わりと
◆◆◆郷愁あふれる秋を感じて

明るく眩しい夏が過ぎ
夕暮れに寂しさが漂うころ。
初夏から元気だったほおずきも
いつの間にかしなびてきています。
夏の風物詩のほおずきも
その橙色はまるで秋の夕陽。
せっかくだからドライにしたり
透かしほおずきを作ったりして
もうしばらく楽しんでみることにしました。
ドライのほおずきは夕陽のようだし
レース編みのようにも見える透かしほおずきは
趣があってとってもきれい。
過ぎゆく夏を思い出すとともに
訪れつつ秋を感じる
そんなディスプレイを楽しみます。
●透かしほおずきの作り方
【用意するもの】
・新鮮なほおずき
・水
・ほおずきを水につけるための入れ物
・ほおずきを干すためのクリップや洗濯バサミ
・あれば歯ブラシ
【作り方】
  • ほおずきの実を5~10日ほど完全に水に浸します。浮かんでくるようなら重しをします。徐々に表面が溶けてきます。
  • ある程度表面が溶けたら、流水で軽く流します。
  • 葉脈だけになったら、形を整えて吊るして乾燥させます。今の時期なら数時間で乾燥します。
これで、できあがり。
★ポイント
ほおずきを水に浸けていると、表面が溶け出して水が濁りニオイが出ます。
水は毎日、変えるようにしますが、そのたびに流水で軽く流すとニオイが少し軽減します。
充分に溶かしたあとでも取れにくい場所がある場合は、歯ブラシで軽くこすって落とします。

今回は自然な色合いの方をえらびましたが、葉脈だけになった後、漂白剤に1日浸けると白く仕上がります。
違った印象になって面白いです。
ドライほおずきはドライフルーツと一緒にアレンジ。
独特の橙色がどこか切ない感じがします。
吊るして飾ってもいいし
輪にしてリースにしても可愛いですね。
ほおずきの茎は60~80cmと長く、
実が適度な間隔でついているため
リースにするにはバツグンな素材です。
葉っぱをつけたまま無造作に
リースにすればナチュラルな雰囲気に。
実だけで作るリースも可愛らしいです。

リースにした実の袋の中に
クリスマスに使う電飾を入れ込んでも。
あかりを灯すとほおずきのオレンジ色が広がって素敵です。
カラフルな電飾とシンプルな電飾
それぞれ表情がちがっておもしろいです。
夏と秋が交差する、つかの間の季節。
ほおずきの姿が愛おしく見えてきます。
フォトスタイリング&撮影
お稽古好きグラフィックデザイナー
ほりのまり