こんにちは。インテリアエディターの藤岡信代です。
ゆるゆると連載している「インテリア上手への道」、
前回の色の話の中で、
インテリアコーディネートには、
「揃える」か、「違いの大きなものを合わせる」の
ふたつのテクニックがある、と書きました。
私が、インテリア雑誌の仕事を始めた15年ほど前は、
まだまだ「揃える」コーディネートが主流。
「揃える」テクは、てっとり早く、整ってみせる効果が高いのですが、
でもでも、それだけでは、インテリア上手とは言えないのです。
この夏に旅行したイギリスで、うってつけの写真が撮れたので
ご覧あれ~。どうですか?
壁紙とベッドカーテンが同じ柄!
まさに「お揃い」コーディネートの見本のようですが、
かなり古くさくないですか?
ここまで揃えることは近年まれなのですが(笑)、
でも、「カーテンとソファの張り地、ついでにクッションもお揃いに」とか、
「カーテンとベッドカバーをお揃いに」というのは、
結構、ありがちなことです。
最近のインテリアコーディネートは、
むしろ、こういった感じ ↓ のほうが主流だと思います。
壁紙の柄の中の1色をとって、ベッドファブリックをコーディネート。
色はお揃いにするけど、柄までは揃えない。
クッションは同じ柄だけど、色違い。
カーテンは、
ベッドに置いたクッションと同柄。
「お揃い」だけど、さりげない感じ。
さらにカーテンの柄の色から壁のペイント色が選ばれていて、
「揃える」「はずす」の按配がよくて
気持ちいいコーディネートですね。
最初の写真の「ザ・お揃いコーディネート」も、
↓ こんなところに注目してみると、「可愛い」と思えます。
壁紙&ファブリックの柄の色と
家具のつまみが同じ色!
しかも、水玉柄でキュート!!
ね、「お揃い」ワザの使い方って、なかなか奥が深いと思いませんか?
取材・撮影
インテリアエディター 藤岡信代