パーティー料理研究家・ハロウィン研究家の五条まあさっちんです。
（名前は敬愛するアメリカのカリスマ主婦マーサスチュワートをパクってもじりました）

普段は恵比寿の自宅で紹介制の料理教室を主宰しています。他にレシピ開発やメディアのお仕事などもさせて頂いています。

◆まあさっちんさんの料理のルーツを教えてください。

小さい頃から食べることとパーティーが大好きでした。祖父母を含む大家族で育ち、祖母のお茶会や父の交友関係のパーティーなどが頻繁に催されていたので人が家に来て一緒にご飯を頂く雰囲気が楽しくて好きだったのかもしれません。

料理教室は知人に頼まれて単発でたまにやっていたのですが、双子の息子が中学を入って少し手が離れたのをきっかけにきちんとお金を頂いて「お教室」を始めることにしました。

お金を頂くことで自分にも自覚が生まれ、試行錯誤しながらたくさんの方に喜んでもらえる手軽なレシピを考えています。

季節ごとにお家のデコレーションを変えたり、その季節ならではのお料理、スイーツを頂くのが習慣になっています。特にハロウィンは一番好きなイベント。ただ、日本では割と可愛らしいハロウィンが主流だったので、リアルに怖かったり気味の悪い本場のハロウィン料理を作ってゲストを驚かせるのが楽しみになっています。

◆フォトスタイリングを知ったきっかけ、習おうと思ったきっかけは？

『キモめし』　お絵描きパンケーキ

料理教室を始めた後、いつか「レシピ本」が出せたらなぁという淡い期待を抱きながらＰＣに詳しい友人にお願いしてＨＰを立ち上げてみたものの、箸にも棒にもひっかからず悩むこと数年。

意を決してウェブ制作が本職の方にお願いしに行きました。そこで「もっと綺麗な写真がＨＰ用に必要」とのコメントを頂き、2016年の春、窪田先生が数年ぶりに２級講座を受け持つという告知に飛びついて始めました。フォトスタイリング自体は色んな「写真の学校」をネット検索して良さそうだなと思っていたところへ、友人が「すごくいいみたいよ」とお薦めしてくれて決めました。

料理写真はブログなどＳＮＳ用に撮っていて、自分ではそこそこイケてると思っていました。←その頃の自分に一発お見舞いしたいです…。

『キモめし』　脳みそ寿司

写真やスタイリングの基本を教えて頂けたのと同時に、先生たちのお人柄と熱意が素晴らしく、出会いにとても感謝しています。最初の頃はこの年になって「人から何か指摘される」ことも少なくなっていたので、落ち込むことも多い日々でしたが、「伸びしろがあるから言ってもらえてるんだ」という妙なポジティブシンキングに脳内変換して乗り切りました（笑）。

『キモめし』　オムそば弁当

ある意味人生が変わったといっても過言ではない気がします。写真の撮り方が変わっていなかったらＨＰを見てＴＶのお仕事を頼まれることもなかったでしょうし、自分で写真が撮影できなかったら出版の話も難しかったと思います。料理教室の主宰もとても楽しく有意義で、私のライフワークとなっていますが、自宅で紹介制のためレシピを伝えるのにも限界があります。より多くの方にたくさんのレシピを伝えることができて幸せです。

『キモめし』　蜘蛛の巣タマゴ

ずっと「レシピ本」を出版したかったからです。料理研究家で著者っていうのが何となく憧れでもあったのかもしれません。

『キモめし』　ゴキちゃんクモちゃん

いわゆる「食」の本をたくさん扱っていらっしゃる専門的な出版社の方からはあまりいい反応が得られなかったです。が、よく考えたらＴＶでもいわゆる「きょうの料理」に出るような料理家のタイプでもないですし、自分はもっと違う路線だったのだなという認識を新たにしました。自分の立ち位置に気づく良いきっかけになったと思います。

『キモめし』　耳のグミ

今年の6月頃一緒にお仕事させて頂いた主婦と生活社の編集の方、カメラマンさんと雑談している最中にハロウィン料理の写真を見せたことがひとつのきっかけです。私が撮ったハロウィン料理を見せたら、お2人から「早く世にこれを出して、ハロウィン料理の第一人者だということを知らしめましょう！」と言って頂きました。